カラクリサイクル

『輝かしい青春』なんて無かった人の雑記

電子書籍の行き着く先

今日はしばらく前に2chの電子書籍板を見てたときに思ったことを、 つらつらと書き連ねてみる。

電子書籍の最終形態

電子書籍は、最近になってiPadとかKindleでちょっとだけ普及し始めてて、 電子書籍は新しい表現ができる! とかなんとか言われるような気がする訳だけれども、 新しい表現って既にあったりするんだよな。

例えば書籍に動きのあるイラストを乗っけて、音楽がなるようにして、 本文を読み上げる、なんて事をすると、いかにも新しい電子書籍です(><;) って感じを受けるけど、それってギャルゲーとかエロゲーそのものじゃね? とか思う。

というかだ。ギャルゲーやエロゲーはノベル、つまり小説が基盤となったゲームで、 色々と選択肢やらなにやらで修飾してゲーム化してはいるけれど、 そこからゲーム的要素を取り除いて、書籍的要素を強めれば、 それだけで新しいっぽい電子書籍になる。

そしてこのギャルゲーなりエロゲーなりは、昔はサウンドノベルと言われてて、 かまいたちの夜とか弟切草が有名っぽいけど、昨今の電子書籍云々の前から、 その存在が確固として存在する。

つまり、何が言いたいかいうと。

新しい電子書籍の表現を突き詰めると、昔からあるノベルゲームになる

ということです。

その他にも存在する

あと、iPadで確認したモノだけど、最近の電子書籍の中には、 書籍の内容を読み上げてくれるものもあるっぽい。

で、これらも実は昔から有って、文章媒体がなく、 読み上げだけのものがオーディオブックとして存在する。

まあこれも前からある電子書籍の一種では有るけれど、これもさ、 どっちが先か分かんないけど、日本では実はドラマCDとしてそれなり前から存在する。

ドラマCDは内容的にはメインコンテンツのサブストーリーとかが多いわけだけど、 これの内容を普通の書籍の内容にかえたり、小説の内容にかえたりすると、 オーディオブックのいっちょ上がりって訳になる。

だからこれもあんまり新しくない。

電子書籍は既に受け入れられている

先にも述べた通り、電子書籍なるものは、認識のされ方は違えど昔から存在する。

で、昔から存在するノベルゲーム、あるいはドラマCDなんかを電子書籍と定義すると、 これらは既に十分普及していると言える。だって、いわゆるオタク系コンテンツとして、 これらは十分量流通している訳だし。

それでさらに、各個人が行っている電子書籍化、つまり自炊なんかは、 一昔前だと漫画スキャンの違法共有として行われてたりする。 つまりそっちの厨系は、電子書籍元年とかいう、 いったい何回目だよなムーブメントの遥か前、 ファイル共有ソフトが登場したあたりから、電子書籍的コンテンツには触れていた訳だ。 違法共有はほめられたことではないけど。

何故最近できた電子書籍がはやらないのか

で、さらに書くと、なんで電子書籍が立ち消えというか、 あんまり日本ではやってないのかを書くと、 これは日本の出版社がユーザー体験の尊重を行っていないからだと思う。

だってさ、今の日本の電子書籍って、

  1. 販売してる電子書籍の絶対数が少ない
  2. 電子書籍書店毎にDRMがバラバラ。さらに書籍の扱いが不自由
  3. 電子書籍を購入しても、書店撤退で読めなくなるリスクが高い

って三拍子そろっていて、とてもじゃないけど、 買う気が起きないシロモノに成り下がってる。

これがアメリカとかの海外だと

  1. 書籍数はかなりの数がある (Amazon Kindle)等
  2. DRMはデファクトスタンダードに従ってきて、書籍の扱いも自由度が高い
  3. 大きな書店が本腰を入れて電子書籍に取り組んでおり、撤退のリスクが低い

という感じで、日本の正反対だったりする。 まあこれは書籍等の伝聞が多いけど、大体合ってるだろうと思う。

そんな感じで、日本の電子書籍がはやらない理由としては、 出版社が自己利益を優先しすぎて、ユーザー体験を損なっているから。 多分だけど、それが改善されない限り、日本で電子書籍ははやらないし、 いつまでたっても自炊が云々になるだろうし、最終的には海外勢に掻っ攫われて終わり、 というオチが待ってるだけだと思う。

海外勢に日本の電子書籍市場を支配されるとまずい事

で、もし海外勢、例えばAppleとかAmazonとかに、 日本の電子書籍市場を席巻された場合に、まずい事を書いてみる。

まあコレはもう一言、今のネット検索でも言えることだけど、 外国基準の押しつけが起こる

そりゃ多少は日本の文化に合わせるだろうけど、 最終的な決定権は海外の本社が握るだろうし、 グローバルにサービスを提供する関係上、電子書籍の出版に、 どうしても海外の法律も満たすような条件を提示されざるを得ない。

そうなると何がまずいかって言うと、日本の電子書籍上に置ける言論が、 海外の法律、あるいは海外の基準によって、統制を受けることとなる。

つまり、海外勢に取って都合の悪い事は、日本でも電子書籍上では書けなくなる、 という事が起きる事になってしまう。つまりは、日本国内に置いてさえ、 海外勢の事情によって、言論の自由が保障されなくなる、という事態になる。 要するに、言論の自由の危機が起きうる、ということになる。

まあ今の段階、紙の出版がまだ持ってる現状では杞憂というか笑い事だと思うけど、 もし書籍の流通が電子書籍が大半を占めるようになってくると、 こういった事が本当に危機になってくると思う。

とりあえず今日は以上

以上が僕が電子書籍に関連して思ってる事です。

まあつらつらと書き連ねたんであんまりまとまりがないですが、 とりあえず僕はこんな事を思ってます。

僕が持ってる電子書籍と言えば、オライリーの技術書PDFと、 iPadの原子図鑑と太陽系図鑑ぐらいなもんですが、 AmazonのKindleとかAppleのiBookとか、 あるいはGoogle eBook Storeとかが日本進出したら色々と買いたいと思ってます。 それまではあんまり買わないと思う。

ということで、今日は以上。

おわり。