カラクリサイクル

『輝かしい青春』なんて失かった人の雑記

SmartNews問題の本質について

SmartNewsが違法とかなんとか言われてる件について、 イマイチスッキリしないので、言いたいコトを書く。

SmartNewsの実装の著作権侵害問題の本質

僕は前の記事で、SmartNewsについている、 あの全文転載機能はMobilizerだと書いた。

まあ、Mobilizerがいかなるモノか、というのは、前回書いた記事、

に書いたので、ここでは繰り返さないが、 Mobilizerが著作権侵害を孕む、本質的な問題点は、

  1. 第三者の著作物(コンテンツ)
  2. サーバ上に集約
  3. それを再配信する行為

が、

  • 今現在の著作権法上著作権侵害という点では真っ黒

になってしまう、というのがコトの本質である。

僕としては、この、

  1. 第三者の著作物を
  2. サーバ上に集約し
  3. それを再配信する行為

というのは、

  1. 著作権の公正な利用である限り
  2. 原則として著作権を制限しても認めるべき

と考えている、というのはあらかじめ明言しておく。

SmartNews問題は、SmartNewsだけの問題ではない

はっきりキッパリ正面から堂々と不意打って宣言しておくが、 今回のSmartNewsの著作権侵害問題は、 SmartNewsだけが該当するという問題ではなく、 先にあげた本質、

  1. 第三者の著作物を
  2. サーバ上に集約し
  3. それを再配信する行為

の用件を満たす、すべてのWebサービスに該当する

これはパッと見分かりづらい点もあるので解説すると、 まず最初に、

  • 第三者の著作物

とは、

  1. サービス運営者でもなく
  2. サービス利用者でもなく
  3. サービスと関係ない人々の
  4. 著作物=コンテンツ

のコトを指す。

そして次に、

  • サーバ上に集約し

というのは、例えば第三者のコンテンツを、 データベースに保存する、というような行為を指す。

そして最後、

  • それを再配信する行為

というのは、集めに集めた第三者のコンテンツを、 元のコンテンツ管理者以外が、 そのコンテンツを再配信=再び公開し提供する、 という行為を指す。

即ち、この三つの解説をまとめると、 先にあげた本質、

  1. 第三者の著作物を
  2. サーバ上に集約し
  3. それを再配信する行為

とは、

  1. サービスの運営者、利用者、とは関係のない人のコンテンツを
  2. データベースなどに集めて
  3. それを元の管理者に許可なく、再び公開し提供する

というコトになる。

そしてこの本質を満たすWebサービス、スマートフォンアプリ、 あるいはWebコンテンツ、と言ったモノは、

  • SmartNewsだけではない

と言っておく。

SmartNews問題を本質を満たす他のモノ

上記本質を満たすサービス、というのは、 SmartNewsだけではない、とは言うものの、 じゃあそれって何よ? という話になるので、 次に具体例を上げる。

僕が思いつく限り、上記本質を満たす他のモノは、

  1. Webベースのブログリーダー
  2. Google リーダー
  3. Livedoor Reader
  4. まとめサイト
  5. Naverまとめ
  6. 2chまとめブログ
  7. 2chまとめWiki
  8. サーバサイドモビライザー
  9. Instapaper
  10. Pocket
  11. Readability

と言った具体。

若干分かりづらい点もあるかと思うので順に解説すると、 Webベースのブログリーダーとは、要するに、

  • Webブラウザでアクセスすれば、どこでも同じものが見られる

という用件を満たす、

  • ブログリーダー=RSS/Atom Feed Reader

である。

で、これがなぜ、先に上げた本質、

  1. 第三者の著作物を
  2. サーバ上に集約し
  3. それを再配信する行為

を満たすか、というと、RSS/Atom Feed Readerは、

  1. 第三者のブログなどの更新情報ファイル(=RSS/Atom Feed)を
  2. クローラー(=ファイル収集プログラム)で集めて、データベース上に保存し
  3. Feed ReaderのWebインターフェース上に表示=再配信する

という動作を取るからである。

次にまとめサイトがなぜ今までに上げた三つの本質を満たすか、 というと、まとめサイトは基本的に、

  1. 2chのスレなり動画なり他人のコンテンツなりを
  2. ブログ上やWiki上に集めて整理し
  3. かつ整理した結果を公開し提供する

という成り立ちがあるからである。

そして最後、サーバサイドモビライザーは、

  1. 第三者のモバイル表示に適さないコンテンツを
  2. 運営者のサーバ上にいったん保存してモバイルに最適化し
  3. それを利用者に提供する

という動作を取る。

そして、解説したこれら三つのサービスやコンテンツといったモノは、 やはり、先に上げた三つの本質、

  1. サービスの運営者、利用者、とは関係のない人のコンテンツを
  2. データベースなどに集めて
  3. それを元の管理者に許可なく、再び公開し提供する

の用件を満たす。

そしてこれらのコトから、先に上げた、

  • Webベースのブログリーダー
  • まとめサイト
  • サーバサイドモビライザー

といった類いのサービスやコンテンツは、 SmartNewsが抱える著作権問題と、同質の問題を抱えている、 と言えると思う。

第三者のコンテンツを集約し再公開することは悪なのか

僕は最初に上げた三つの本質、

  1. 第三者の著作物を
  2. サーバ上に集約し
  3. それを再配信する行為

を満たすサービスなりコンテンツなり、というのは、 それが、

  1. 公正な利用である限り
  2. 著作権を制限してでも認めるべき

だと思ってる。

なぜか、と言えば、そも著作権法というのは、 文化の発展を主目的とした法であり、 著作権を保護する目的に関しても、 文化の発展を妨げてまでそれを行う、 という性質の法ではない、と思うからだ。

無論、先に上げた三つの本質を持つサービスなりコンテンツなりが、

  • 公正な利用であるか否か

というのは議論があるはずだし、また無条件に著作権利用を認めすぎるのも、 文化の発展という点では問題が起きる、と僕は思う。

ただ、SmartNewsのモビライザーの機能は、基本的に利用者の利便性を図るモノだし、 その実装方法についても、著作権にある程度配慮したモノになって、 かつSmartNews自体に課金していたり、あるいは第三者のコンテンツに、 自分たちの広告をつける、とかしていないコトから、 取り立てて悪質か、と問われると、そうではない、 と言えるんじゃないかと思う。

そして、

  • SmartNewsの機能は違法だ! 決して許されない!

という主張を押し通すのであれば、先に上げた三つの本質を満たす、

  1. Webベースのブログリーダー
  2. まとめサイト
  3. サーバサイドモビライザー

と言ったサービスやコンテンツも決して許されないコトとなってしまい、 それは著作権の過剰保護になってはいやしないか? と僕は思ってしまう。

またそれに著作権保護を厳密にすると、例えば

  1. ニコニコ動画
  2. pixiv
  3. 二次創作の同人誌 (要するに薄い本)

とかも存在が許されないことになってしまい、 果たしてそれが文化の健全な発展につながるのか? と僕は思う。

無論、僕は著作権の保護に反対、とかそういうワケではなく、 著作権の過剰な保護や、あるいは著作物利用の過剰な利用制限、 と言ったモノに反対なだけであり、また、第三者による著作物利用の権利、 を、もう少し著作権法で認めてもいいのではないか、と僕は思っている。

以上。言いたいことを書きました。

という訳でざっと言いたいことを書いてみました。長いですね。はい。

まあ僕が今回、SmartNewsの問題で思っていたコトは、 全部書き出すと上記のようなコトであり、 それ以上でもそれ以下でもない、とだけは先に言っておきます。

また、僕も賛否両論あると思ってるので、 僕の意見が絶対に正しいとかそういうつもりはなく、 もう少し今回の問題について、この記事をきっかけに、 本質をついた突っ込んだ議論が深まれば良いな、とか思ってます。

というワケで、SmartNews問題について言いたいことを言ってみました。 結構スッキリしました ;-)

っていうかアレだ、年明けの様子とか振り返る記事かかないとなー。