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カラクリサイクル

『輝かしい青春』なんて無かった人の雑記

相続税100%提案について自分なりに考えてみた

僕が

  • 相続税を100%をしたらどうか

という提案を知ったのは、ホリエモンこと堀江貴文氏や、 dankogaiこと小飼弾氏の著書とかがきっかけだったのだけど、 その提案を知ってからどうにも引っかかってる感じがあって、 今日は、それについてじっくり考えたことを書いてみる。

1. 相続税100%=遺産の負債化ではないか

色々と自分なりに考えただけど、この、

  • 相続税100%

というのが、

  • 基礎控除を認めず、故人のすべての資産の相続税を100%にする

というモノだった場合、それは、

  • 遺族に対する、故人の資産の負債化

を意味するのではないか、という結論に至った。

どういうことかって言うと、上記の定義のように、 基礎控除を認めず、故人のすべての資産に対し相続税を100%課す、 という意味での相続税100%っていうのは、 人が亡くなった場合において、

  1. 故人の遺族に対し
  2. その故人の資産額と同額の
  3. 放棄可能な 負債を課すのと同等である

と僕が思うのです。

例えば、誰がか亡くなって、その故人の資産の総額が、

  • 1000万円

ぐらいだったとする。

この 故人の資産 というのは、

  1. 持ち家だったり
  2. 土地だったり
  3. あるいは金融資産だったり

するわけだけど、仮に上記定義における相続税100%が課された場合、 その故人の遺族は、

  1. 1000万円を一括で支払って相続をする
  2. or 1000万円を一括なので無理なのですべてを手放す

の二択に近い選択を迫られるコトとなる。

つまり、例えば、故人の持ち家に遺族が住んでる場合だとか、 あるいは農家の跡継ぎが親と共同で農業を営んでるとかだと言う場合、 その持ち家に住み続けるなり、 あるいは農業を営み続けるという選択を取る場合、 その持ち家なり農業用地なりの評価額すべてが、

  • いきなり負債に化ける

ということになるんじゃないかな、と僕は思う。

相続税によって家を追われ生活が破壊される人々

僕はこれについて、多分現行の相続税の制度でも起きうるんじゃないか、 と思ってるんだけど、

  1. 遺産相続において故人の持ち家を遺族が自宅として利用している場合で
  2. かつ何らかの事情で相続税の支払いが困難な場合
  3. 自宅を引き払わざるを得ず、自分たちの住処を追われる

という事態になるんじゃないか、と僕は思う。

で、先の定義における相続税100%(控除なし)が仮に施行されたとすると、 僕みたいに

  • 相続者が経済的自立が困難であり
  • かつ遺産と同額の相続税を支払う能力がない

なんて場合、

  • 住む家を追い出される

という結末が、少なからず起きるだろうし、 また僕みたいに精神疾患による障害で働けないとか、 あるいは身体障害や知的障害等で、就労が困難、もしくは不可能、 というような場合、相続税100%というのは、

  • そういった社会的、経済的弱者に対する脅威

であるのではないか、と僕は思う。

一切の控除を認めない相続税100%では、経済的弱者は葬儀代も出せない状況に追い込まれかねない

確か現行法の制度では、遺産相続のうち、 葬儀代については控除されてると思うんだけど、 もし仮に、先に定義した、

  • 一切の控除を認めない、相続税の100%化

が施行されていて、かつ、その遺族が、

  1. 僕みたいな障害者でありかつ経済的弱者であるとか
  2. またはワーキングプアな状況におかれているだとか
  3. あるいは、残された遺族が身寄りのない未成年だとか

だった場合、

  • 故人の葬儀代すら支払えない
  • =葬儀すら不可。火葬場の利用料すら払えない

という事態になるのではないか、と僕は思う。

無論これは、

  • 一切の控除を認めないという意味での相続税100%を課す

という前提の上の話であって、まあ一種の極論ではあるんだけど、 遺族に遺産は一切残せない、という意味での相続税100%化は、 いやちょっと無理があるんじゃないの? と僕は思う。

現実的な相続税100%は可能か

えーっと、まあホリエモンとかdankogaiが言ってる相続税100%化は、

  • ベーシックインカムの財源にするとか
  • あるいは社会的機会を平等にするとか

など、そういった文脈で語られていて、 どっちかって言うと、最低限飢えることなく、 かつ機会の平等を実現するためには、こういうのはどう? と提案している、と解釈しているんだけど、 少なくとも僕は、上記のような、

  1. 遺産の全額負債化の問題
  2. 相続不可による住居喪失への対応
  3. 葬儀代すら払えない社会的弱者への対応

が、きちんと議論がなされて、かつ、 現実的な落としどころを見つけられない限りは、 相続税の100%化は卓上の空論というか無理なんじゃないかな、 と僕は思う。

あと、これについて考えていて気がついたんだけど、 現行法であっても、相続税って基本的に、

  • 遺族に対する遺産の負債化ではないか

と思ったんだけど、その辺りどうなんでしょうね。

あと、もし機会の平等の実現や、 ベーシックインカム実現のための財源として、 相続税100%化を行うのではあれば、

  • 遺族の日常生活に最低限必要な遺産(持ち家等)に対する相続税免除
  • 常識的な範囲での葬儀費の援助や公営火葬場の無料化

が必要になってくるんじゃないかなーと思います。

まあこれらについては、 どこかで基準となる水準を引く必要があると思うんですが、 豪邸だとか大富豪であるとかでは無い場合において、 故人が遺族とともに生活していた持ち家ぐらい遺族に残させてやれよ、 とか、あるいは、故人の遺産全部持ってくのなら、 せめて葬式代と火葬費用ぐらいは持ってく側が持てよ、っていう話です。

まあ老若男女区別なく、 すべての日本国民に平等にベーシックインカムを実現してくれるなら、 相続税を100%にしてそれを財源にするのもやむを得ないかな、 とは思いますが、少なくとも、今まで住んできた家を追い出されるとか、 あるいは葬儀代や火葬費用すら遺産から払わさせてもらえない、 というような相続税100%化はNo! Thank you!だと思います。


とりあえず相続税100%化について考えたコトは以上。

あと非常識な相続税の100%化は、 資産を持った個人が亡くなった際に、 遺族を苦しめてしまうコトにつながりかねないし、 ひいては個人が資産を持つことそのものが、 親兄弟を苦しめかねないリスクと化すのではないか、 と僕は思います。

とりあえず今日のところは以上。一応すっきりした。