カラクリサイクル

『輝かしい青春』なんて失かった人の雑記

キュレーションメディア問題で、Naver まとめと DeNA の WELQ 等の問題は分けて考えるべき

まあ、 YAPC::Hokkaido の記事の後に、こういうしけた記事を書くのもどうかなぁ、とは思うんですが、 最近のキュレーションメディアの炎上をみていると、なんか Web での情報発信の首が締まる事になりかねないんじゃね? と感じる様になったので、今日はその辺りについて書きます。

1. Naver まとめと DeNA の WELQ 等の違い

僕もすべての関連話題を追いかけられている訳ではないので、 まあ、若干話題の中心を外している感が有るかもしれないのですが、 基本的に、Naver まとめDeNA の WELQ 等 は、

  • 利用者が主体の情報発信の場
  • 企業が主体となった情報発信

という違いがあります。

それで、 企業が主体となった情報発信 という場合において、 肩こりの原因は霊だった みたいな、トンデモオカルトは論外であり、 また、著作権無視上等、みたいな運営方針は、

お前さんの企業倫理、どうなってんねん?

となるのは、無論、当然の事だと僕も思っています。

しかしながら、Naver まとめみたいな、

利用者が主体となった情報発信の場

において、こういうトンデモオカルトだとか、あるいは、著作権侵害を、 事前に排除できる仕組みを と言われてしまうと、

それはもう 事前検閲 しかないよね

って言う話になり、この場合、

個人の情報発信の自由侵害される

という困った自体になります。

2. Naver まとめみたいな場で、事前検閲は何故マズいのか

まあ、僕もこの手の話題のはてブとかで、

ホワイトリスト形式使えよ!

という主張を見掛けましたが、これをですね、 利用者が情報発信するNaver まとめみたいな場 で適用してしまうと、端的に言ってそれは、

Naver まとめ を言論の自由の無い、中国の様なインターネットにしろ

と言っているのと同義です。

無論、今の Naver まとめが全く無問題か、というとそれは否だと思うし、Naver まとめのシステム自体、 無断転載やら、著作権侵害やらが起き易い、起こし易い仕組みになっている、というのは否定できません。

しかし、だからと言って、この手のサービスをホワイトリストのオプトイン (事前許可が必要) 形式にすると、 今度は、特定の情報まとめが作れなくなってしまったり、あるいは、正当な引用すら出来なくなる、と言った様な、 真っ当なまとめすら作れなくなる、と言うも問題が起きてきます。

さらに、この手の話題の問題点は、別に Naver まとめだけの問題ではなくて、 例えば Twitter のまとめサービスである Togetter や、あるいは、 このブログのホスティングを行なっている はてなブログだって、 作ろうと思えば、借りパクキュレーションメディアって作れちゃう訳ですよ。

そう言う前提に立って、Naver まとめみたいに、

誰でもまとめを作れる場では、情報の取り扱いはオプトイン (事前の許可制) にしろ

と言うのは、僕としては、それはそれで Webの言論の首を締める事になる と思うし、 また、そういう事前に許可された情報しか掲載できない、みたいなシステムがデファクトになってしまうと、

そのサービスの運営企業に都合の悪い情報 を、掲載出来なくなってしまう

という問題も起きてくる、と僕は思います。

3. まとめ

ま、DeNA のトンデモオカルトメディアは論外だし、アレ、運営体制どうなってたんだ、と思わなくもないですが、 Naver まとめに関して言えば、そのサービスの構成上、権利侵害が起き易くなっているとは言え、 僕みたいにオリジナルまとめを作って収益を上げる、みたいな事も出来なくはない訳です。

それに、先にも述べた通り、Naver まとめみたいに、誰も自由に情報を投稿出来る 、という場で、 ホワイトリスト形式のオプトイン (情報掲載には事前の許可が必要) と言う形にしてしまうと、 許可を得る情報元 や、 あるいは サービスの運営元にとって都合の悪い情報 を、 恣意的に選別可能になってしまう という問題も有る、という事は認識しておいた方が良い、と僕は思います。

あと、Naver まとめでは、権利侵害された時に対応する際に、書面を送ったりで、なんで面倒な事をしにゃあかんのや、 って言う意見も見掛けましたが、それはまあ、ニセ権利者の排除する上で、どうしようもない という事もある、と思っていて、 これは何故かっていうと、この問題が起きるちょっと前に話題になっていたと思うんですが、なんか YouTube で、 自分が権利者であるはずの楽曲の権利を、第三者が主張して、その主張が YouTube 上で通ってしまった 、 という様な問題が有ったように思います。

それで、特に YouTube の様に、権利侵害された動画での収益を権利者が貰う代わりに動画の削除はしない、 みたいな場合だと、ニセ権利者が 出て来て、収益とかかっぱらう と言う問題が起き得るし、 また、実際にその手の問題が起きてるっぽいので、そういった面でも、面倒な手続きが必要になる、 というは、ある程度は仕方ない問題である、と僕は思います。

とは言え、Naver まとめ の削除依頼の手続きが面倒だとか、あるいは、 結構対応がおざなりだった、とか言う問題については、ある程度は改善可能だと僕は思うので、 その点については、中の人にがんばって改善してもらうしかないな、と思っています。

以上

あと、最後に言っておくと、僕はこの手の企業倫理感の問題っていうのは、 最終的には、 そこに勤めている社員の方々の価値を損う 、と認識していて、最悪の場合だと優秀な社員に、 犯罪スレスレか、あるいは違法行為の片棒を担がせる、言語道断の行いである と僕は思っています。

また、そういうった最悪の行為を仕出かした最終的な責任の在処は、その会社の経営陣であるし、 それを漫然と放置した責任も、当然経営陣が負うべき責任だと僕は思ってるので、 その意味では、バッサリと記事削除した DeNA は責任は負う覚悟はある程度は出来てるんじゃないかなーと感じています。 ま、Naver まとめの方は知らんけどね。


と言う事で、今回、この騒動を見聞きしていて、モヤモヤしていた部分を書き出した話は以上です。はい。